お客様の声の掲載許可・同意書のもらい方(口頭でなく記録に残す)
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「いいですよ」の口約束が、後で自分を困らせる
お客様から届いた感想を、そのままホームページに載せてよいか——ここでつまずく方は多いものです。好意的な内容だから大丈夫だろう、と無断で転載してしまうと、たとえ悪意がなくても、お客様との信頼を損なう火種になります。かといって「載せてもいいですか」と後から聞き直すのは、聞く側も聞かれる側も気を使います。
厄介なのは、口頭やその場のLINEで「いいですよ」ともらった承諾です。そのときは確かに同意をいただいたはずなのに、半年後にお客様の記憶が曖昧になっていたり、「そんなに目立つところに載せるとは思わなかった」と受け取られたりすると、言った言わないの水掛け論になりかねません。掲載許可は、気持ちの問題であると同時に、記録に残しておくべき事実なのです。
掲載許可に含めておきたい項目
きちんとした同意書を1枚作るとしたら、次の項目を押さえておくと安心です。堅苦しい契約書である必要はなく、平易な言葉で構いません。掲載する媒体(事務所サイトの「お客様の声」ページ、パンフレット、SNSなど、載せる場所を具体的に)。表示名(実名・イニシャル・匿名のどれで載せるかを、お客様本人に選んでもらう)。掲載する内容(いただいた文章をそのまま載せるのか、趣旨を変えない範囲で整えることがあるのか)。取り下げの方法(あとで外してほしいと言われたときに、どう連絡すれば消せるか)。同意した日付。
特に大切なのが、表示名を本人に選んでもらうことと、取り下げの道を用意しておくことです。「嫌になったらいつでも外せます」と分かっていれば、お客様は安心して承諾できます。逃げ道のある同意ほど、気持ちよくいただけます。
口頭でなく「記録に残す」3つのやり方
同意を記録に残す方法は、手間の少ない順に3つあります。ひとつめは、簡単な同意書やメールでのやり取りを保管する方法です。「サイトへの掲載に同意します」という一文をメールで返信してもらい、それを残しておくだけでも、口約束よりはるかに確かです。ただし、依頼のたびに文面を用意して往復するのは、件数が増えると手間になります。
ふたつめは、紙の同意書に署名をもらう方法です。対面の商売なら確実ですが、保管や管理が煩雑になりがちです。みっつめが、投稿フォームに同意のチェックを組み込んでしまう方法です。お客様が感想を書くフォームの中に「この内容をホームページ等に掲載することに同意します」というチェック欄を置いておけば、投稿と同時に承諾が済み、いつ・どの範囲で同意をいただいたかが投稿とセットで記録に残ります。後から個別に確認して回る必要がありません。KoeWallの投稿フォームは、この3つめのやり方を最初から組み込んでいます。
やらせの体験談を「同意書付き」にしても意味がない
掲載許可の話をすると、まれに「自作の感想に自分で同意すればいいのでは」という発想が出てきますが、これは論外です。事業者が書いた架空の声は、文体の癖や具体性の欠如で読み手にほぼ見抜かれますし、景品表示法のステマ規制の対象にもなります。同意書という形式を整えても、中身が偽物であれば、露見したときの信頼の失い方は無断転載の比ではありません。
掲載許可を記録に残す目的は、あくまで「本物の声を、本人の納得のうえで、堂々と見せる」ためです。順番を守って集めた声は、そのまま事務所の誠実さの証しになります。依頼から掲載許諾の取得までをひとつの流れにしたい場合は、掲載許諾の一文が入った無料の依頼文ジェネレーター(/tools/iraibun)で、送り出す前の文面を確かめてみてください。
よくある質問
口頭で「載せていいですよ」と言われたら、それで掲載してよいですか?
その場では同意をいただいていても、記録に残っていないと後で困ることがあります。お客様の記憶が曖昧になったり、掲載場所の認識が食い違ったりすると、言った言わないになりかねません。メールでの承諾を保管する、または投稿フォームに同意チェックを組み込むなど、いつ・どの範囲で同意をいただいたかを記録に残す形をおすすめします。
掲載の同意書には、どんな項目を書けばいいですか?
掲載する媒体、表示名(実名・イニシャル・匿名から本人が選択)、掲載する内容、取り下げの方法、同意した日付の5つを押さえておくと安心です。堅苦しい契約書である必要はなく、平易な言葉で構いません。特に、表示名を本人に選んでもらうことと、あとで取り下げられる道を用意しておくことが、気持ちよく承諾をいただくコツです。
あとから「掲載をやめてほしい」と言われたら、どうすればいいですか?
速やかに取り下げるのが原則です。掲載許可は、いつでも撤回できるものとして扱ってください。だからこそ、同意をもらう段階で取り下げの連絡方法を伝えておくことが大切です。一件ずつ承認して掲載する仕組みなら、該当の声を非公開に戻すだけで対応でき、お客様の気持ちの変化に無理なく寄り添えます。