お客様の声の依頼文 例文(士業向け・そのまま使える敬語テンプレート)
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士業が「お客様の声をください」と言い出しにくい理由
開業して事務所サイトを作ったものの、「お客様の声」の欄が空のまま、という方は少なくありません。腕に自信があっても、顧問先に「感想を書いてください」とお願いする一言が、どうしても切り出しにくいからです。日頃お世話になっている相手に頼みごとをする気まずさ、相談内容がデリケートで触れにくいこと、そして「営業っぽく見えないか」という迷い。この3つが重なって、多くの事務所で声が1件も集まらないまま時間が過ぎていきます。
けれども、これは文面の型を持っていないだけのことが多いのです。頼むタイミングと言葉の距離感さえ間違えなければ、丁寧にお願いすれば快く応じてくださる顧問先は珍しくありません。この記事では、士業がそのまま使える依頼文の例文を、関係性別に2つご紹介します。
依頼文に必ず入れたい4つの要素
例文の前に、士業の依頼文で外せない要素を整理します。お礼と用件を最初に。何のお願いかを、遠回しにせず早めに伝えます。回答は任意だと明記する。「お手すきのときで構いません」の一言が、相手の負担感を大きく下げます。名前の出し方を選べると添える。実名・イニシャル・匿名から選べると伝えるだけで、書ける方が一気に増えます。掲載してよいか(掲載許諾)に触れる。どこに載せる予定かを先に伝えておくと、後で確認し直す手間がありません。
逆に、入れてはいけないものもあります。「感想をいただいた方には次回の報酬を割引します」といった見返りの提示です。景品表示法のステマ規制に触れるおそれがあり、そもそも見返りで書かれた声は読み手に見透かされます。お願いは、あくまで謝意として差し出すのが筋です。
例文1 — 継続の顧問先へ(顧問契約・伴走支援)
半年、1年と伴走してきた顧問先には、他人行儀になりすぎない、それでいて折り目正しい文面が合います。
件名:日頃のお礼と、ひとつお願い
〇〇様。いつも大変お世話になっております。△△事務所の□□です。このたびは、〇〇に関するご相談を長らくお任せいただき、ありがとうございます。
もし差し支えなければ、これまでのご依頼を通じてお感じになったことを、二言三言お聞かせいただけないでしょうか。これから同じような状況で事務所を探す方の参考になればと考えております。お名前はイニシャルや匿名でも構いません。掲載する場合は事務所サイトの「お客様の声」の欄を予定しておりますが、掲載の可否も含めてご無理のない範囲で結構です。下記のフォームから1〜2分でご入力いただけます。
例文2 — 単発の手続きが完了したお客様へ
相続手続きや許認可申請など、一度きりのご依頼が終わったお客様には、完了報告に続けてお願いするのが自然です。関係が浅いぶん、より丁寧な言葉を選びます。
件名:〇〇手続き完了のご報告
〇〇様。このたびは〇〇のお手続きをお任せいただき、誠にありがとうございました。無事に完了いたしましたことをご報告申し上げます。もしご負担でなければ、今回のご依頼でお感じになったことを、ひとことお聞かせいただけませんでしょうか。これから同じお手続きを検討される方の不安を、少しでも和らげられればと思っております。お名前は伏せた形でも構いません。任意のお願いですので、お気が向いたときで結構です。
頼むタイミングと、断られたときの引き際
文面と同じくらい大切なのが、送るタイミングです。人が満足を言葉にできるのは、価値を実感した直後です。手続きの完了報告、顧問先なら決算や申告が一段落した節目に、お礼と一緒に添えるのがいちばん自然に届きます。
そして、催促は1回まで、断られたら潔く引くこと。長いお付き合いになる相手だからこそ、無理押しは関係そのものを損ないます。応じてくださらなくても、それはそれ。声は、気持ちよく書いてもらえたものだけが、読み手の心にも届きます。なお、上のような依頼文は、業種と相手との関係を選ぶだけで作れる無料の依頼文ジェネレーター(/tools/iraibun)でも試せます。掲載許諾の一文まで入った状態で出てくるので、自分の事務所の言葉に直す下書きとして使ってみてください。
よくある質問
顧問先にお客様の声をお願いするのは失礼になりませんか?
頼むタイミングと言葉の距離感を守れば、失礼にはあたりません。決算や手続きの完了など相手が価値を実感した節目に、お礼と一緒に「任意でお願いします」と添えるのが自然です。回答は強制せず、催促は1回まで、断られたら引く。この3点を守れば、長いお付き合いを損なうことはありません。
感想をくれたお客様に割引などのお礼をしてもいいですか?
避けてください。割引やプレゼントと引き換えに感想をお願いする行為は、景品表示法のステマ規制に触れるおそれがあります。また、見返りで書かれた声は読み手に見抜かれ、かえって信頼を損ないます。お願いはあくまで謝意として差し出し、応じてもらえたことへのお礼は言葉で伝えるのが適切です。
相談内容がデリケートで、実名では書いてもらえません。どうすればいいですか?
表示名を実名・イニシャル・匿名から選べるようにして、その旨を依頼文に明記してください。「お名前は伏せた形でも構いません」の一言があるだけで、実名では出てこなかった声が届きます。イニシャルや匿名でも、どんな相談にどう対応してもらえたかが具体的に書かれていれば、読み手の不安を減らす役割は十分に果たします。
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